妻の0円英語勉強体験記:英語で海外ドラマを観まくって渡米してみた
こんにちは、英語勉強中の妻みしぇるです。
結果から言うと、渡米は失敗。でも、英語への苦手意識はなくなりました。今回はそんな無謀だった私が、英語を好きになったきっかけと英語学習法の話をしたいと思います。かかった費用は0円。教材を買ったり英語教室に通ったりもしていません。
英語勉強のきっかけは無理やりな渡米計画
渡米前の壊滅的な英語力、どうしたらいい?
結婚前の話ですが、妻みしぇるは、海外に短期滞在しました。行き先はアメリカのサンフランシスコ! 詳細は関係ないので割愛しますが、今思うとかなり無謀な渡米チャレンジでした。当時まだアメリカに足を踏み入れたことはなく、もちろん、英語も喋れません。
中学・高校と英語の授業は大嫌い。大学では、英語を避けるためにドイツ語に逃げたほど(ドイツ語はもっとむずかしかった 泣)。学校ってテストでは正解を書くだけだけど、授業では喋らされるよね……。あれが恥ずかしくて特にいやでした。
授業で喋るのがいやだったんだから、英語教室に自分から通うわけもありません。
選んだ英語学習法は、海外ドラマを観まくる
ただ、なんとなく勢いで無謀な渡米計画をたててしまった私。
↑こんなもんでした。今考えると当時の私が何を考えていたのかわかりません(笑)
行くことだけを決めてしまったので、行く直前に英語を付け焼き刃しようとしました。「少し喋れたらスタバでの注文に便利でしょ」くらいの軽いノリ。英語を喋れないと本気で死ぬほど不便で生活もままならないとは当時思ってなかったので楽な勉強法をとりました。
その方法は、大好きな海外ドラマを英語字幕・英語音声にして観まくる。これだけ! 実施期間は2ヶ月ほどでした。
名付けて『海外ドラマかけ流し学習』です。
『海外ドラマかけ流し英語学習』のやり方、独自ルール
勉強ルール1 : 英語音声&英語字幕設定にする。
DVDやブルーレイなら簡単、動画配信サービスはサービスにより出来たり出来なかったり、テレビ録画は録画形式によるので録画前に設定しましょう。
英語音声&英語字幕設定にした理由は「日本語字幕は見ないようにしても潜在意識で入ってしまう」「字幕なしはハードルが高すぎてやめたくなる」という理由でだめだったからです。
勉強ルール2 : 英語は言語。ながら学習でもOK。
英語は言語なので本来暗記するものではなく日常で使うものです。自然に流れていた方がいいし、流すだけなら忙しくても出来ます。
海外ドラマを何かしながら画面見てなくてもずっと流してました。まじめに見ていないのでリピート再生で延々かかってても気になりません。そのうち、なんとなく理解出来てるシーンと、全く理解出来ないシーンが出てきます。
勉強ルール3 : 理解出来ないシーンは一時停止して字幕を読む。
理解出来ない箇所はリスニングの難が大半。その場合、字幕をゆっくり読めば解決出来ます。聞き取れない文でも、意外と簡単な単語ばかりで構成されてるのだと気付きました。
勉強ルール4 : 字幕も理解出来ない箇所は映像の状況で理解
字幕も音声も分からない場合、映像の状況判断でも構わない!!
当時は「映像で判断するのは反則かな」と罪悪感を抱きながらやっていましたが、後に正しい方法だったと気付きました。『状況判断も立派なコミュニケーション能力』だと。
これは受け売りですが、赤ちゃんが語学を吸収していく過程と一緒だそうです。
例えば、乳幼児がミルクという単語を覚えるのに「ミ」「ル」「ク」の3文字や「牛乳と同義語」などの知識を先に知る必要はありません。
喉がかわいた→お母さんがなにかを持ってくる→その時にお母さんが「ミルクよ」と言っている(状況)→ミルクと目の前にあるものを結びつける(推測)→喉がかわいた時にミルクと言えば出てくるかもしれない(立証)
言葉を覚える前の赤ちゃんの脳内では、きっとこんなことが行われています。
「次ノド乾いた時、試しにミルクって言ってみちゃう?それで出てきたらラッキーじゃない? あれ通じない?おれ発音悪かった?」
つまり、先に状況があって、推測と立証を繰り返しながら言語を覚えていくのです。そうやって映像や実感が伴った記憶の方が、体にしみつきやすい。
実際に私も、渡米後に状況判断で覚えた単語がいくつかあります。例えば、危険そうな場所に”forbidden”の看板がある→多分「立ち入り禁止」とかそーゆー意味かな。実体験で覚えた単語はいつまでも忘れません。
勉強ルール5 : 最終兵器は辞書か日本語字幕
どうしても理解出来ず気持ち悪ければ、最終兵器を!調べてOKです。
ただし、調べるのは、何回も同じ単語が出てきたときのみが良いでしょう。すぐ答えを見ずにフラストレーションや疑問を溜めた方が、印象に残りやすいからです。これはルール4と同じ理由ですね。
海外ドラマ字幕かけ流し学習2ヶ月後、海外に行った結果
もちろん、喋れません!壊滅的に聞き取れません!!スタバの注文も苦労します!!!(笑)
しかし、無駄ではありませんでした。
効果があったと感じたのは日本に帰ってきてからです。
私の場合、結局1ヶ月程度の短期滞在で帰ってきてしまったので、渡米のおかげで喋れるようになったとは言えません。でも、英語漬けの環境から日本に戻ってきた時、ふと、「ここではほとんどの人が喋れない、じゃあ私の方がマシだ。喋ろう!」と急に思った日があったのです。
英語が苦手じゃないと思えた瞬間、英語が口から出てくるようになりました。
これまで話せなかった在日外国人とも急に話せるようになりました。
そーゆー時、自分の頭の中で一生懸命流してたのは、渡米前に見ていた英語字幕。字幕の白い文字が頭の中で流れました。
状況判断でなんとなく覚えた言い回しや単語も、実際使ってみると相手の反応で使えるのか使えないのか分かります(※スラングや妖しげな単語だけはマズイので調べてから使いましょうね)
英語勉強を継続するたった一つのコツ:好きなものじゃないと続かない
私が英語を好きになったのは、英語への苦手意識が消えてから。喋れるようになったことより「喋れる気がした」ことの方が重要だったのです。
大事なのは、分からない単語を知ること、聞き取れない文を知ること。その単語が出てきた時に「あっ!」という引っかかりがあれば、そのうち覚えられます。好きな映画や海外ドラマを観るのはその引っかかりを増やすことに繋がると思うのです。
そして、何より社会人以降の英語勉強は続けないと意味がない。自分が大好きなものなら続けられる。映画、洋楽、海外ドラマ……英語コンテンツの中から自分が好きなものを探しましょう。