フィンランドの郊外で体験した北欧風ゆったり夏休み
フィンランドのクフモでゆったり北欧らしい夏を
フィンランドの観光地といえば、中心地のヘルシンキ。一般的にフィンランドの都市観光と言えば、ヘルシンキです。あとは、オーロラを見に北にあるラップランドへ行くツアーなども有名ですね。
一方、クフモはフィンランドの中間辺りに位置する小さな街です。
フィンランドのクフモってどんなところ?
いわゆる観光地ではないため、日本からはほとんど情報が得られないクフモ。実際に行って感じたポイントを3つ書いてみます。
湖と森が美しいのどかで小さな町
クフモは、豊かな自然に恵まれた小さく可愛らしい街。現地フィンランド人の友達に言わせると「田舎」ということですが、日本人からすると軽井沢を広大にしたようなリゾートの雰囲気です。
夏の日照時間がとても長い
北欧は夏になると「白夜」になります。そのため、夏休みにフィンランドに行くと、22時くらいまでずっと明るく外遊びが楽しめますが、ヘルシンキよりさらに北に位置するクフモではさらに夜中の0時くらいまで夕方のような明るさが続くのです。
0時になってようやくぼんやり薄暗くなる(体感は日本の夏の18:00くらい)窓の外を眺めながら眠りにつくのは幻想的でした。実際の写真も後に貼るので見てみてください!
北極・南極を中心とする地域では、日の出前および日没後のかなり長い時間にわたって日が沈まず、昼間みたいに明るい夜が続く。
有名なクラシックコンサートホールがある
クフモはいわゆる「観光地」という感じではないのですが、クフモタロ(英:クフモハウス)と呼ばれるクラシックコンサートホールは有名。観光の団体ツアー客も訪れているみたいです。
【参考記事】はこちら▽
フィンランドのクフモタロ(英:クフモハウス)
フィンランド人は夏休みをどう過ごす?
現地のフィンランド人の夏休みは大体2週間〜1ヶ月ほどのようです(会社員の友人の場合)。
首都のヘルシンキから両親のいる田舎に帰省したり、親戚同士で集まって食事したり、恋人や家族とリゾートへ旅行したり。期間も長いので、毎日ゆったりしています。
親戚同士の集まりと行っても、挨拶まわりのような堅苦しいものではありません。ふらっとおじいちゃん家に行ってふらっと帰ったり、みんなでご飯を食べたりと「友達の家にちょっと顔出す」みたいな雰囲気でした。友達や恋人を連れて行っても家族は大歓迎してくれます。
北欧のゆったり夏休みを実際に体験してきました
私はフィンランドの友人と一緒に帰省し、友人のご両親宅に数日間滞在させてもらいました。北欧で過ごす夏休みのとある1日を書いてみたいと思います。(現地で書いた日記を参考にしています)
〜夏のフィンランド・クフモ、1日の過ごし方〜
Kuhmo (クフモ) で迎えた朝。
窓から裏庭のブランコが見える。
外に出て数歩歩くだけで、湖にも行ける。
家からあまりに近いので、夏は水着のまま湖に出かけて、そのまま家に帰るのだそうだ。
人は少なく、治安も良い、水も綺麗で汚れない。
クフモには有名なコンサートホールがあって、お母さんが帰省する子供たちのために毎年予約してくれるらしい。今年は、私の分まで予約してくれた。
ということで、朝からクラシックコンサートへ。
コンサートホールは満席だった。お母さんは知り合いと挨拶をしていた。地元の方たちも朝からクラシックコンサートに訪れるなんて、優雅だ。
小さな可愛いらしい街だけど、ゆったり豊かな暮らしをしてて、みんなとても幸せそうに見える。
昼は家に戻ってお母さんの手作りごはん。フィンランドの家庭料理、サーモンのディルソースとポテト。美味しかった♡
午後は、少しドライブしに出かけた。
森の中にあるミュージアムを見たりみんなで散歩したり。途中で木の実を食べた。
人が作ったものも自然もどこを見ても美しい。そして、静かー。
帰宅して、夕方から湖で泳ぐ。まだ明るい♪
本当に家から水着のまま行って、ちょっと遊んでそのまま帰れる。少しも汚れなかった。
それでもまだ明るい。居心地いいお家で、みんなでアイスやフルーツをつまみながら、テレビを見たり(FRIENDSのフィンランド字幕♪)
もう夜なのにまだ明るくて、ワクワクしちゃって眠れない。
それでも一回寝てしまえば朝までぐっすり。窓を開けておけば涼しくて快適なのだ。
*
翌朝は、涼しい風で自然と目が覚めて、友人の愛犬と散歩へ。
家の周りはとても静か。自然が美しく空気も澄んでる。
忙しい朝とはとても思えない。今日は何しようか、なんて考えなくてもいい。
ただ空気を吸って、大好きな人達と毎日をただ過ごせば幸せだなあって思う。毎日この繰り返しだ。
以上、
北欧で過ごした夏休みの1日でした。
東京に住み、「さらになるべく都心に住むのが一番便利」と思っていた私に新しい人生の価値観をくれた体験でした。